妊娠とは、卵子と精子が受精して、受精卵ができ、その受精卵が子宮の内膜に着床すること、を表します。
うまく着床できれば、細胞分裂が起き、徐々に人間の形になり、胎内で育つ胎児となります。

この妊娠に至るまでの過程は、女性の卵巣から排卵が起き、そしてそのタイミングで精子と出会い、受精卵が着床できるほど子宮の内膜が成長している、ことが必須条件です。
旦那さん側は精子が元気に女性の体内を移動し、卵子のある子宮まで届くか、1つだけでも届くほどの量の精子が出ているか、などがあります。

これらの条件をすべて満たして、初めて妊娠できます。

もし、これらの中で、どれか一つでも問題があれば、妊娠は非常に難しくなり、確率は大幅に減ります。
そこで、不妊治療が必要という可能性があるのです。
検査や治療は、時間がかかりますので、不妊にお悩みであれば、早めに婦人科で検査を受けることが何よりも必要です。

一般的に、上記の過程がすべて問題ない夫婦であれば、同棲して通常の頻度の性交渉をして夫婦生活を送っている方は、3か月以内に5割の方が妊娠し、1年以内には9割近くの方が妊娠に至るとされています。
避妊せずに、さらに子供が欲しいと強く願っているのにもかかわらず、妊娠に至らないときは、排卵日をしっかりと合わせてみたり、産婦人科で相談してみてください。

排卵日予測のずれが原因の大半

不妊治療を始めるにあたって、一番最初に行うものが「タイミング療法です」
排卵日を正確に把握して、その日に性交をすることで、妊娠するというものです。
簡単にできそうですが、例えば生理不順などだと自分一人の力で予測するのは非常に難しいため、産婦人科医の指導を受けたり、治療をして生理を正すということもできます。

自分でできることとしては、代表的なのが基礎体温のチェックです。
基礎体温が低いとそれだけで妊娠しづらくなるとされていますので、基礎体温が低ければ、上げることを意識するなどです。
また、排卵検査薬というものもありますので、それの活用も手です。

排卵日が妊娠しやすいのか

しかし、上記のように書きましたが、実は排卵日だから妊娠がしやすい、というわけではないのです。
卵子が健康な時間、いわば卵子の寿命はおよそ24時間とされています。
しかも、そのうち精子と結びついて受精卵となれるまでの時間歯、わずか6時間や8時間ほどしかない、とされています。

ただし、一方で精子の寿命は2日から3日ほどありますので、排卵が起こる前に精子が女性の体内に入り、卵子を待つ形になることが理想的ということです。
排卵日の1日から2日前のタイミングで性交をして、精子を入れておけば、妊娠の確率が一気に高まるということです。

妊娠できない女性側の理由

なかなか妊娠ができないのは、いくつか理由があり、男性に問題があることも当然ありますが、今回は女性側の視点でみていきます。

排卵から妊娠、細胞分裂は女性の体内で起きるため、クリアするべき問題が多いのは女性の方になります。
ですので、赤ちゃんをしっかりと育てていくためにも、是非チェックしてみてください。

代表的な問題を箇条書きにすると

  • 卵胞が発育しない、排卵しない
  • 卵子や精子、受精卵が卵管を通れずに子宮まで行けない
  • 受精卵ができても、子宮の内膜に着床できない

などが主な原因に挙げられます。
一つずつ見ていくと、まず卵巣の中で卵胞が十分に成長できないとか、排卵が起きないというのは、排卵障害に該当します。

これでは精子が入ってきても、受精が起こらないため妊娠につながりません。
具体的なのが、多嚢胞性卵巣症候群です。
卵巣内で卵胞が成長するものの、排卵できるまでは成熟しないということを繰り返してしまい、卵巣の表面に途中まで大きくなった卵胞が蓄積してしまい、健康な卵子ができたとしても排卵できず、阻害されてしまうというものです。

これは排卵誘発剤を使って排卵を促したり、手術によって卵巣に小さな穴をあけて排卵させるなどの治療が起きます。
もしこの状態で放置し、症状が悪化すると、生理があっても排卵が起きない、無排卵月経になる恐れがあるため、早めに治療する必要があります。

もう一つが、高プロラクチン血症です。
プロラクチンとはサンゴに母乳の分泌を促す女性ホルモンの一種ですが、妊娠や出産と無関係に過剰に分泌されると、生理に影響が出て、排卵を止める原因になります。
プロラクチンを抑える薬がありますので、それを服用して分泌量を抑えていきます。

卵子、精子など卵管を通れないという問題は、卵管狭窄や癒着が起きている可能性があります。
例えば性病のクラミジアなどに感染すると、卵管に炎症が起きて狭くなったり、ふさがってしまうなどです。

そのほかにも、ストレスや過度なダイエットなどで、栄養不足を引き起こしたり、逆に過度な肥満などでホルモンバランスが崩れて、卵巣の機能が低下して生理などに様々な影響を与える卵巣機能不全なども原因です。