妊娠中に必要な葉酸は、通常時の2倍

妊娠中の女性は、胎児の健康、栄養も取り入れる必要があります。
単純に2倍の食事量が必要になるというわけではありませんが、これまでよりも大量の栄養が必要になることは間違いありません。

また、妊娠中の女性の体において必要なのが、葉酸です。
女性の体に欠かせない成分と言えば、コラーゲンなどの良質なタンパク質や、冷え解消や血行改善のための鉄分などが大切とされていますが、葉酸はあまり聞かないかもしれません。
今回は、妊婦さんに非常に大切な「葉酸」についてご紹介いたします。

食事から摂取しにくい葉酸

葉酸は、食事から摂取しにくく、また食事から摂取しても非常に少量しか取れないという特徴があります。
そもそも、葉酸は熱に弱い上に、水に溶けやすい性質のものです。
さらに、葉酸は取り入れても100%吸収できず、取り入れたもののうち、3割や5割ほどしか摂取できません。

納豆やほうれん草で葉酸を得るとすれば、妊娠初期の必要量では納豆は20パック、ゆでたほうれん草であれば1キロもの量が必要になります。
つわりなどを考えずとも、通常の場合でもこれだけの量を毎日とることはほぼ不可能です。

さらに、野菜などに含まれる天然の葉酸は、サプリなどの合成葉酸に比べて、体内への吸収率が3割ほど減ると厚労省の発表もあります。

葉酸不足によるデメリット

葉酸の不足は、特に胎児への影響が甚大です。

葉酸の不足で健康リスクに影響を与えることは、2000年にも厚労省から発表があり、海外ではすでに妊娠中の葉酸不足は危険なリスクとして広く情報認知をしています。

葉酸サプリの摂取のタイミング

葉酸をサプリで補給する場合は、妊娠の発覚前あたりから摂取することがおすすめです。
遅くても妊娠の初期、4週から6週ぐらいに摂取してください。

妊娠4週から6週ほどは、検査薬で妊娠の有無がわかる時期で、大半の人が「初めて妊娠を自覚する」という時期です。
ですので、6週を過ぎていたということも珍しくありませんので、発覚前に、心当たりがありそうというタイミングで飲むのが最適です。

葉酸サプリを摂取することは、体のコンディションの向上にも役立ちます。
胎児の成長を支えるためにも、妊娠中から飲むのではなく、妊活中から飲むのがおすすめです。

いつまで摂取するべきなのか

葉酸サプリは胎児の成長、病気予防などに欠かせませんので、当然ながら出産までは飲み続けるのが一番です。
特に妊娠初期の15週ほどまでの期間は非常に重要ですが、中期や後期でも健康リスクを防ぐ効果があるため、16週を過ぎても飲むのが確実です。
最低でも、15週までは飲み続けてください。

厚労省が推奨する、1日の葉酸の摂取量

葉酸の摂取は厚労省が直々に推奨しています。
妊娠の可能性がある女性は、通常の食事に加えて、サプリメントなどから1日400マイクログラムの摂取を推奨しています。
ただし、上限も1ミリグラムと定められているので、大量に飲むのは避けてください。

葉酸サプリ選びの基準

数ある葉酸サプリを選ぶ際の基準としては、含有量と、葉酸の種類、ほかの栄養素の有無、そして安全な材料でできているなどがあります。
まず前提として、上記のような必要量が含まれていることが必須です。
最長で妊娠前から出産まで、11か月や1年といった期間飲み続けますので、コストと量を考慮して選ぶことが大切です。

そして実は葉酸においては、天然のものよりも合成のものが推奨されています。
具体的には原材料の欄に「葉酸」とか「葉酸含有酵母」と書かれているものです。
天然葉酸は全部だめというわけではなく、天然成分にはほかの栄養素をとれるというメリットもあります。
一概に天然の葉酸がダメというわけではありませんが、合成葉酸のほうが多く吸収しやすいため、できるだけ合成葉酸のものを選ぶのがおすすめです。

GMPとは?

最後はやはり、妊婦さんが、自分の体と赤ちゃんの安全のために飲むものですので、安全な材料でできており、添加物などがないものを選ぶことが重要です。
この時に基準になるのが、GMP準拠工場です。

GMPとは、Good Manufacturing Practiceの頭文字をとったもので、日本語にして「適正製造規範」というものです。
これはサプリの原材料の受け入れ、サプリの製造、出荷までのすべてにおいて、その製品が安定かつ一定の品質で作られていることを示した基準で、この認可をしているのが厚労省です。

サプリメントはどうしても、製造の過程において含有される成分にばらつきがあるとか、ほかの成分、有害な成分などが含まれているというような、個体差があることがあります。
しかし、GMP準拠工場であれば、全ての工程において厳しい基準をクリアしている、安全なサプリメントですので、認定を受けていないものと比べると非常に安全に使用できます。

もし、成分などで気になるようであれば、購入前に十分に調べて、気になる部分があれば製造元に直接問い合わせるというのもおすすめです。
しっかりした、きちんとしたメーカーであれば、丁寧にわかりやすく回答してくれます。
逆に問い合わせたときに、あまりよくわからない説明であれば、そこのメーカーのサプリメントは購入しないのがおすすめです。